2005年03月28日

目の前の出来事を素直に受け取れるか

人との待ち合わせとか、中途半端に時間が余っているときに、よく書店に行きます。
amazonもよく利用するのですが、ある程度見るとなかなか新しい出会いや発見がないのです。だから、書店でなんの目的もなくぶらぶら歩き、ふっと目にとまった本をぱらぱらめくるのがけっこう面白い。

櫻井よしこ氏の「何があっても大丈夫」も何の気なしに手にした本です。私が昔(高校生とか大学生の頃)マスコミに就職したいなーとぼんやり夢をもっていたことがあったので、懐かしい気持ちを抱きながら読み進めました。・・・が。薬害エイズの取材などであれほど精力的に活躍された櫻井さん、なんと最初にクオリティペーパーの支局長のアシスタントの職を得たときに、ジャーナリズムに馴染みがなく、興味もなく、勤まらないと最初は断った(!)のです。しかしそのときに、櫻井さんのお母様が「チャンスは、与えられたときには素直に受けとめなさい。前に進むようにと背中を押されたら進めば良いのです。(略)新しい可能性は挑戦から生まれてくるのよ」と言われ、さらにその支局長から電話がかかってきて仕事に就くのを決心した、というエピソードを読むと、やりたいことが見つからなくても、やりたい仕事に就けなくても、それがその人の人生を決めるものではない、いま目の前にあることに真剣に取り組めるかどうかのほうが大事だと、あらためて思う次第です。

ところでこの本は、お母様の語る言葉が前述のようにそこかしこに散りばめられていて、なんとも良い味をひきだしています。
60歳になったお母様が、近所の人に『影の薄い人だ』と自身のことを言われて、それは嬉しいはずはないけれど、と言いつつ、「人間はね、一番厳しいことを言ってくれる人がいることを感謝しなくちゃいけないの。一番厳しいことを言われたときに、その言葉に耳を傾けることが、とても大事なの」と言って、本を読んだり日舞を始めたりと(60歳ですよ)、自分を成長させようと意欲的でいらっしゃるのを読むと、ただただすごいの一言に尽きます。

そんなふうに、誰かに言われたことをいかにあるがままに受け取るか、偶然の出会いを大事にできるか、必要とされているときに素直に受け入れられるか。人が成長していくのは、その姿勢に拠るものなのでしょう。


posted by sumie at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | キャリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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