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いざ自分が所属している組織のなかで競わされたり、競うまでいかなくても他人の存在を意識せざるをえない環境だったりすると、「まず自分」という軸がぶれ、他人と比較してしまう事態が起きることがあります。へたをすると、いかにその組織のなかで自分が優位に立つかということに腐心したりしますし、それで一喜一憂したりもします。
気持ちはわからなくはないのです。だれでも自分という存在を認められたいし、だれかから評価されると嬉しいものですし。
しかし、所属している組織のなかでどうあるかということが第一義であってはなりません。これは断言できます。仕事をしている以上、意識すべきは仕事で関係のある人、とくにお客様に対して誠意をもって接しているか、ということでありますし、お客様から評価されているか、ということこそが大事なことなのです。
それを忘れさせてしまうような環境だとしたら、まずは「それはおかしい」と気づくべきですし、とにかくその組織の人になんと思われようとも、自分が正しいと思うやり方を貫くべきだと思います。その意味で、ほかのだれでもなく自分であってほしいのです。
少なくとも、私はそうありたいと思っています。