2006年06月30日

ビジネスの根幹とは



私のバックグラウンドを知る人ならなるほどーとうなずいてくださるかもしれない本(私は神主の娘なので)。
というよりも、私は書店で平積みになったこの本を手にとって、「私以外に一体だれがこの本を買うのだろう?」と不思議に思いました。神主さんの経営なんて、興味を持つ人がいるんでしょうか。

閑話休題。この本は、文章は決して“読ませる”書き方にはなっていないのですが、それでも内容は良いと思います。さきほど発行した会社のメルマガにも掲載いたしました。

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戦後生まれの筆者は、神社の長男として生まれたために後継者としての選択肢しか選べないことに反発を覚えた時期があります。また、仮に継いだとしても新潟市内の人口が減っていくために氏子が減って神社が成り立つのかどうかにも不安を覚えます。

それは外的要因だからどうにもならないじゃん、とあきらめないのがこの人のすごいところ。若い人の層を減らさないことが街の発展には大事、そのためには良い教育が受けられる基盤をつくらなくては、と教育産業に着手、専門学校を設立。そこでは世界の名門校と提携し、それらの学校での教育も受けられるようにします。たとえば音楽ならジュリアードというように。

そして、プロスポーツを育てることになるのですが、多くの人の、「新潟になんて無理だよ」という冷たい反応のなか、Jリーグのチームを育てるために、地元の人に無料チケットを配り、まずスタジアムに足を運んでもらうことを画策し、観戦の面白さを感じてもらい、リピーターとなってもらうという地道な努力を重ねていきます。

それらがすべて「地元新潟の発展のためにはどうしたらいいのか」ということを考えた末の決断であり実行なのです。先達がいて、それを真似したというものではありません。

しかし、「それは何のためにやるのか」「それは意味のあることなのか」を考えたときに、多くの人の反対があっても、前例がなくても、正しいと思うから前に進む、という「意思」は非常に強いものだと感じさせられるのです。

いま、自分のしている仕事は、意味あるものです、と言い切れる人が(それは仕事自体に意味があるということと、それを本人が理解しているということの2つの意味が含まれるわけですが)、世の中にどのくらいいることでしょう。この本は、そんな問いかけをしているような気がします。
posted by sumie at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | キャリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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